ASTRA

田村潔司、そしてUWFスタイルをこよなく愛する男・中村大介が輝きを取り戻すために、ASTRAに緊急参戦を決意した。日本中を席捲したPRIDEが、かつて登竜門イベント『THE BEST』という大会を開催していたが、このTHE BESTのVol.2で中村はMMAデビューした。8年前の2002年7月、つまり吉田秀彦がMMAデビューした年と奇しくも同時期に中村がデビューしたことを考えると、中村のASTRA参戦は、ある意味では必然だったのかもしれない。デビュー戦の相手はPRIDE.11で桜庭和志とも対戦しているシャノン・“ザ・キャノン”・リッチ。下馬評の予想を覆し、中村はMMAデビュー戦で腕ひしぎ十字固めで勝利を飾った。その後はDEMOLITION、DEEP、PRIDE、Cage Rage、HERO’S、M-1Challenge、DREAMと様々なプロモーションを経験していき、伝家の宝刀の腕ひしぎ十字固めにも磨きをかけていった。そして2008年大晦日、中村は全国にその名を知らしめた！シンデレラボーイ所英男と対戦し、まさにUWFスタイルの如く、グラウンドの展開の攻防の末、所を伝家の宝刀・腕ひしぎ十字固めでタップさせたからだ。だが、2009年は1勝3敗。偶然という必然のもとASTRA参戦が決まった中村は、日本武道館という大舞台に輝きを取り戻すために、躍起になっているのは言うまでもない！